東亜産業って何者?


昔々仲の良い二人の兄弟がいました。 兄弟は仕事で韓国に度々滞在していました。
兄弟は偶に日本に帰ると日本食が口に合わなくなり、腹一杯食べてもいつも物足りなさが残っておりました。



ある時弟が、

「キムチが無いから物足りないんじゃあないか?」
と言い出しました。


そこで兄弟は日本で材料を買い集め、見よう見まねでキムチを作り始めたのであります。
出来上がったキムチは、ニンニク臭くてただ辛いだけのキムチとは程遠い代物でした。
でも兄弟はそれを、「旨い、旨い」と言いながら腹一杯食べました。


するとどうでしょう。
今まで日本食で満足感が得られなかったのに、その時は2人とも充分なる満足感が得られ満ち足りた気分に浸ったのでした。


それからが大変です。 韓国に行くたびに全土を渡り歩き、各地のキムチ作りの方法を勉強し始めました。 そして日本に帰るとまずキムチを作りが決まり事となったのです。
この事が5年に渡って続き、韓国各地のキムチを勉強し、研究し続けたのでした。


しかし兄弟はこの時点ではキムチ作りが本業になるとは夢にも思いませんでした。


次の訪韓を控えた兄弟は、せっかく作ったキムチを全部食べ終わる前に韓国へ旅立ってしまうので、残ったキムチを友人知人に毎回分けてあげておりました。


ある時、日本の大手スーパーの社長が回りまわった兄弟自家製のキムチを食べ、
「このキムチは旨い、これと同じ物を我が社で作れ」との号令が下りました。


これにたまげたのは同社の漬物部門の面々、液漬けのぶっかけキムチしかなかった時代、社長直々の命令とあらば何とかしなくてはと、日夜奮闘しましたが兄弟の作るキムチの味がどうしても出ませんでした。


その結果、そのスーパーさんから兄弟に、
「会社を設立してこのキムチを本格的に生産してみないか、作ったキムチは我が社で引き受けるから」と言うお話。


長い事海外暮らしで家庭は母子家庭同様、子供も大きくなってきたし、出来れば国内で仕事がしたいと夢見ていた兄弟は考えに考えた末、その話を受ける事にしたのです。


動車関係の仕事から食品関係への大転換、しかし物を作ると言う事には変わりはないと言う信念で一大決心をしたのです。
それが東亜産業の始まりでした。


しかしその後は苦難の連続でした。 まず一部の材料は韓国から自社で輸入しなければならなかったり、韓国と全く同じ材料で、韓国の伝統製法で自信を持って作ったキムチが一般消費者に、臭いが強い、等々の理由からそれほど受け入れられなかったりしたのです。

また国内のキムチと言えば、液漬けのぶっかけキムチしかなかった時代、手間暇かけた兄弟のキムチは価格が高く
「なぜ同じキムチなのにこんなに高いのか?」等々、大きな壁に突き当たりました。

そこで味の改良に着手したのです。



一般論ですが、韓国人は清涼感を好みますが、日本人の嗜好は独特なコクを求める事が分かりました。 又臭いの問題はアミエビやイワシの塩辛などの魚介類の改良も手がけました。
この様に、韓国の伝統製法を曲げず、日本人の嗜好に合うキムチを作り出すために、まず一切の出荷を止め、半年間の歳月を費やし、やっと完成したのが今のキムチなのです。

価格面は無茶な値下げはせず、品質と企業維持に必要な最低マージンを得ながら、良い商品のみを出来るだけ安く世に出す、と言うポリシーを貫いております。
当初は高価格だと言って見向きもしなかった人々が品質の良さ、美味しさ等少しずつ分かって頂き、3年目に企業としてやっと採算に乗るようになりました。
また弊社は設立当初から本格的な営業マンを置かず、口コミによる広まり政策を取りいれ、今もそれは引き継がれております。

今も韓国の沢山のキムチ作りの友や先生と技術提携関係を結び、韓国の伝統製法技術と、日本の優れた品質管理技術、開発技術等、日韓の優れた面を持ち寄って更なる改良を日夜加えております。



東亜産業の特徴は品質管理技術と商品開発に有ります。
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